ドラえもん研究まとめ
最近のエントリー
月次アーカイブ
検索


Powered by
Movable Type 2.64

2008年10月05日

のび太の不運はパパゆずり? 〜のび太のパパ・受難大全〜

のび太は「ドジ」「不運」の代名詞。
降りかかる種々の災難を見れば明らかです。

その父、のび助は、 目立たないようでいて、
のび太に負けないくらい、 様々な災難に出くわしています。

nobisuke01.jpg

強制的に帰宅させられたり、変身させられたり、騒動に巻き込まれたり・・と、
実に多彩なバリエーションがあります。

今回は、そんなのび太のパパに着目し、
のび太に負けない「受難の歴史」をまとめてみました。

いつもと同様、リストにしましたのでご覧ください。

巻・話 のび助の受難歴
1巻「変身ビスケット」 動物変身ビスケットをつまみ食いしてウサギに変身した玉子の姿を見て、目を回して倒れる
1巻「古道具きょう争」 のび太のつかった「タイムシーバー」のせいで、江戸時代の格好に変身させられ、取り乱す
1巻「おせじ口べに」 「悪口べに」をつけた妻から、「なんだよ、ダメおやじ。」と言われて悔しがる
1巻「○○が××と△△する」 「かならず実現する予定メモ帳」の機能説明のため、のび助を実験台にするドラえもん。
「パパが今すぐにおかし屋でドラやきもらってくる」と書かれ、仕事中なのにどら焼きを取りに行かされる羽目に。
1巻「ランプのけむりオバケ」 「ランプのけむりオバケ」に「百万円ほしい」と要求したのび太。その命をうけたオバケは、のび助のところへ出向き、「百万円くれないと、ひどいぞ」と暴力でおどす。
百万円を持っていないと分かるまでの間、徹底的に身ぐるみをはがされ、腰を抜かす
1巻「走れ!ウマタケ」 「ウマタケ」が家の中で暴れだし、体中に大けがを負う
2巻「地下鉄をつくっちゃえ」 ドラえもんが掘った地下鉄。途中で穴掘り機が壊れ、スコップと鍬で地面を掘りすすめる羽目に
4巻「アベコンベ」 のび太がいたずらでのび助のタバコに道具「アベコンベ」を使用。タバコが吸えば吸うほど伸びてしまい、むせる
5巻「ひらりマント」 外に放置された「ひらりマント」が邪魔をして、いつまでも家に入れない
5巻「黒帯のび太」 家の中に放置された「ブラックベルト」(何でも投げ飛ばしてしまう)を巻いたために、家族と離れた場所で食事を取る羽目になったのび助。
6巻「温泉旅行」 のび太の部屋に映し出されたアフリカのジャングルの立体映像を見て、声にならない悲鳴を上げて逃げ出す
6巻「どこでも大ほう」 出張に遅刻したのび助を救おうと「どこでも大ほう」を出したドラえもん。
打ち出された先、新幹線の屋根の上で悲鳴を上げるのび助。
7巻「ネズミとばくだん」 ネズミ怖さに「地球はかいばくだん」を取り出したドラえもん。のび太と玉子がなんとか怒りを鎮めたところへのび助が帰宅。

「ねずみが・・・」とのび助が一言。その瞬間、のび太と玉子に烈火の如く怒られる

「ねずみ」と言っただけでこれだけ怒られる人はのび助をおいて空前絶後だろう。
7巻「くせなおしガス」 「くせなおしガス」の効き目が増幅し、のび助の「びんぼうゆすり」が地震規模の揺れになる。「地震だァ」と大声で慌てふためいて家の外へ飛び出すのび助、玉子、そしてお客さん。
7巻「ウルトラミキサー」 「ウルトラミキサー」でカミソリとライターをくっつけたのび太とドラえもん。
ひげを剃っていたのび助、当然の如く顔面をやけどする。
7巻「エスパーぼうし」 「エスパーぼうし」の念力で灰皿を操ったのび太。灰皿が思いきりのび助の頭に直撃する。効果音は前代未聞の「ゴイン」・・・痛そうだ・・。
8巻「とう明人間目ぐすり」 部屋の中に落ちていた「透明になる目薬」を勝手にさして、透明になってしまう
8巻「進化退化放射線源」 「進化退化放射線源」で退化させられてゴリラになったり進化させられて未来人になったりするのび助。完全にドラえもんとのび太の実験台扱いである。
8巻「くろうみそ」 のび太にしめしをつけようと、「くろうみそ」 をたっぷりと舐めたのび助。途端にライターの石がなくなった。マッチはなし。タバコ屋も休み。外は雨。仕方なく、手で火を起こす羽目になった。
9巻「人間あやつり機」 ドラえもんとのび太が昼寝中ののび助に「人間あやつり機」を取り付ける。故障で窓から落ちたり、ボタンの押し間違いでバレーやマラソンやプロレスのまねを強制され、体中を傷める羽目に。
10巻「ようろうおつまみ」 ドラえもんが「ようろうおつまみ」を出して、水を上等のお酒に変える。晩酌を始めるのび助は玉子にもこのお酒を進める。酒癖が悪い玉子、屋根に上って騒ぎだす。それを止めるために一緒に屋根に上る羽目に。
11巻「ネジまいてハッスル!」 ドラえもんとのび太が昼寝中ののび助に「 ねじ」を取り付け、勝手に回す。いきなり走り出したのび助、物凄いスピードで壁に激突し、気絶
11巻「催眠グラス」 家の前に落ちているサングラス(「催眠グラス」)を拾ったのび助。それをつけて鏡の前で一言、「まるでふくろうだな」・・・そのままフクロウになってしまう
11巻「あらかじめアンテナ」 転ばぬ先の杖の役をする「あらかじめアンテナ」の効き目が効きすぎて、客先で恥をかくのび助。(車に水をかけられる→客の目の前でズボンをはき替える、火事のサイレン→客の目の前で望遠鏡を出して覗く、おいしいおはぎが出される→用意した重箱に詰めてもらう、など)。
12巻「カミナリになれよう」 ライターかマッチを探しているのび助。そこへ「カミナリ雲」を持ったのび太が「つけてあげるよ。」
骨の髄まで雷が落ちて、黒こげになる
12巻「おくれカメラ」 空き地で財布を落とす
13巻「お金のいらない世界」 「お金のいらない世界」でスリに遭い、十万円も懐に入れられる。
13巻「もどりライト」 祖古梨さんと酒を飲むのび助にいたずらを仕掛けるのび太とドラえもん。
ウイスキー、刺身、チーズ、ソーセージ、マヨネーズに「もどりライト」が浴びせられ、それぞれの「原料」(麦、魚、牛、豚、卵など)が飛び出して、口を大きく上げて驚く。飲み会は中止に。
13巻「風神さわぎ」 いたずらで、「風神うちわ」を使ってのび助を扇いだのび太。のび助、上着がすっ飛ぶ
15巻「階級ワッペン」 「階級ワッペン」でのび太に「二等兵」にさせられたのび助。マンガ10冊を強制的に購入にいかされる。
15巻「騒音公害をカンヅメにしちゃえ」 昼寝をしたいのび助だが、近くの家のレコードの音や、工事の音が邪魔で眠れない。のび太、「吸音機」をつかって(有料で)騒音を吸い取ることを提案。渋るのび助に、何度も騒音を聞かせて対抗。ついに300円をのび太に渡す羽目になったのび助。
16巻「時間貯金箱」 20時半頃、帰宅したのび助。のび太、「時間貯金箱」で貯めた4時間を一挙におろす。16時半になる。
時計を見て驚いたのび助、「会社から早くかえりすぎた、もういっぺん行ってくる。」という迷言を残し、会社に戻る羽目に・・・
16巻「お金なんか大きらい!」 ドラえもん、のび助に「気前のよくなるくすり」を飲ませる。あと一歩で、来ている服や住んでいる家をすべて他人にあげて、無一文になるところであった。
17巻「ムリヤリトレパン」 「ムリヤリトレパン」をのび太にはかされ、10キロの大冒険を(犬に追いかけられ、ハチに追われ、強盗に追われ、飲酒運転車に追い回され・・)する羽目に。
「ムリヤリトレパン」を脱いだのび助。ブリーフ1枚で街中を駆けずり回る
18巻「大氷山の小さな家」 風呂上がり。無造作に廊下に置かれた「どこでもドア」の扉を無防備にくぐり、南極の大氷山の上で寒さに耐えきれず、裸で駆けずり回る
19巻「おかしなおかしなかさ」 雨やどりをするのび助を迎えに行くのび太とドラえもん。「なまりのかさ」のあまり重さにその場で倒れ、けがをする
ドラえもんの出した「こうもりがさ」を握ったとたん、空に投げ出され、雨の中、木にしがみつく羽目に。
ドラえもんの出した「さすと雨が降るかさ」のせいで、全身がびしょ濡れになるのび助。
22巻「メカ・メーカー」 のび太の設計した新型戦艦の試し運行開始。
のび助の「だれかあ。マッチもってきてよ。」の一言に、無言で魚雷を発射するのび太。・・顔が黒こげになるのび助。のび太、「じつにねらいがたしかだ」とまったく反省していない
23巻「勝利をよぶ チアガール手ぶくろ」 帰りの遅いのび太を説教するのび助。だったが、「チアガール手ぶくろ」をはめられた玉子の力で、のび太に土下座してあやまる羽目に。
25巻「のび太のスペースシャトル」 ドライヤーが壊れたところへのび太が登場、(「ロケットストロー」で)「ふいてあげる」とのび助に向かってひと吹き。その途端、すごい勢いで吹き飛ばされ、壁に頭から激突する
25巻「ブルートレインはぼくの家」 真夜中に「ブルートレイン」になった野比家。のび助、たばこを買おうと降りるが・・・そこは山の中。「こ、この家山の中にたってる!!」と取り乱す
26巻「おもかるとう」 新聞を読んでいるのび助に、「おもかるとう」を浴びせたドラえもん。急激に重くなった新聞の重さに耐えきれず、押しつぶされる
27巻「キンシひょうしき」 「キンシひょうしき」のせいで家の中でタバコを吸えなくなったのび助。仕方なく屋根の上でタバコを吸っていたが、足をすべらせて尻もち落下。 
32巻「本はおいしくよもう」 「偉い人の話 シュバイツァー」の中にへそくり(一万円)をかくしたのび助。たちどころにのび太に発見され、1割(千円)を口止め料として渡す羽目に。
36巻「アドベン茶で大冒険」 「アドベン茶」を大量に飲んだのび助。
雨漏りの修理で屋根に上がったところでラジコンに追いかけられ、銀行強盗に追われ、工事のクレーンで上昇させられ、慌てて逃げたビルが火事になり、慌てて逃げたところへトラックがやってきてどこかへ運ばれてしまう・・・という大冒険をする羽目に。
38巻「ききめ一番やくよけシール」 急におなかが痛くなる(その代わり、登山で遭難する危険がなくなったので「不幸中の幸い」であった)。
39巻「四次元若葉マーク」 四次元空間で運転の練習をして、のび太と衝突する。
39巻「ざぶとんにもたましいがある」 「たましいステッキ」で命を吹き込まれたモノたちに、文句を言われる

座布団「きたないしりをのせるなというんだ。」
灰皿「灰がこぼれる」
テレビ「たまにはためになる教養番組でもみてほしいよ。」
座布団におならをしたのび助、「失礼な!!」と座布団に怒られ、投げ出される
40巻「台風トラップと風蔵庫」 ドライヤーが壊れた。のび太、「台風」を出してのび助の頭へ。髪の毛がスーパーパーマになる。
41巻「野比家は三十階」 空に浮かんだ野比家が台風に巻き込まれ、酔ってしまう
42巻「断ち物願掛け神社」 のび太が勝手にのび助のタバコを「断ち物」にしてしまう。タバコを吸おうとしたとたん、顔に淹れたてのコーヒーを浴びる
43巻「強〜いイシ」 タバコをすわないと「強いイシ」に宣言したのび助。タバコを口にくわえたとたん、石に頭やお尻を強打され、けがを負う
43巻「のび太が消えちゃう?」 (学生の頃ののび助)
犬にかまれ、車をよけようとしてドブに落ちる
45巻「うきわパイプ」 町内の子どもたちに「うきわパイプとタバコ」で空中遊泳用のうきわを作ってあげるのび助。希望する子どもが多く、タバコをのんでいるうちにむせる
45巻「強力ハイポンプガス」 「強力ハイポンプガス」で肺活量が千倍になったのび太。昼寝中ののび助、庭に吹き飛ばされる
ダイニングで夕食中、のび太がくしゃみをして、そのまま席から投げ出される
◆今回は通常の「ドラえもん」に加えて「ドラえもん プラス」(単行本未収録作品集)からもどうぞ。
巻・話 のび助の受難歴
プラス1巻「集中力増強シャボンヘルメット」 「集中力増強シャボンヘルメット」を付けられたのび助。庭を延々と掘り続ける羽目に。
プラス2巻「ゾクゾク線香」 「ゾクゾク線香」で恐怖感でいっぱいになったのび助。庭に腰かけていたが、腰が抜けて、雨が降っても家の中へ入れずにびしょ濡れになる。
プラス2巻「よびつけブザー」 今晩のおかずで悩む玉子。のび太が「よびつけブザー」を押す。仕事中に呼びつけられたのび助、タクシーで家に急行。晩のおかずは「ありあわせでいい」と述べた後、すぐに会社へ戻る羽目に。
プラス2巻「月給騒動」 酔っ払って月給を落とす
プラス3巻「みせかけモテモテバッジで大さわぎ」 道端に落ちている「みせかけモテモテバッジ」を胸につけたのび助が帰宅。家へ多数の女性が押し掛けて・・・(その後の痴話騒動はあえて描かれていない)
プラス3巻「そのときどこにいた」 酔っ払ってひっくり返る
酔っ払って犬にほえられる
酔っ払ってだいじな書類をなくす
プラス4巻「みせかけ落がきペン」 「みせかけ落がきペン」で玄関を「塀」に変えたのび太。消し忘れたため、のび助はいつまでたっても帰宅できず
プラス5巻「まほうの地図」 寝坊して汽車に乗り遅れる
プラス5巻「いたわりロボット」 のび太が居間でこけて、のび助も倒れる

・・・すごい量ですね。

そのほとんどが「秘密道具に巻き込まれて」起こったものとはいえ、突然吹き飛ばされてけがをしたり、頭に灰皿をぶつけられたり、裸で氷山の上をかけずり回ったり・・・と、同情するには十分です。その哀れさは、のび太とそっくりです。

日本一の「父親受難漫画」と言えるのではないでしょうか。
悲哀すら感じます・・・



参考文献: 藤子・F・不二雄『ドラえもん』(1〜45巻)小学館、藤子・F・不二雄『ドラえもん プラス』(1〜5巻)小学館